……はい、割とあちこちで騒がれていることなのでご存じの方も多いと思いますが。
石原都知事の作り上げた無責任な改悪法が、本日可決してしまいました。
……なんかもう、怒りを通り越して呆れますね。そこまでして日本を殺したいか、老人どもとそれに賛同する奴らは? まぁ、賛同した人の中には、騙されたりこれがなぜ改悪かわかっていない人も多いと思うのですが。
実際、今日も母とこの話をしたのですが……やっぱり伝わっているのは「子供を守るための規制」「やりすぎた表現を抑える」みたいな印象だけなのですよね。そりゃ、それだけ知ってたら賛成もするわな。
でも、現実はそんなことでは済まされません。
今回決まってしまった改正案は、出版社にとってはあまり影響の無い(しかしあるものはあります。何より、まだ明確に決まっていないので通った時点以上の改悪がなされる可能性もある)ものです。法的な拘束力があるわけでもなく、ただ販売に影響があるというもの。……まぁ、この時点で、難癖付けられて発禁扱いにさせられかねない作品があったりするので、油断できませんが。
しかし、今回の案が通ってしまったということは、漫画等の文化を崩壊させる土台が作られてしまったということです。実際、この改正案をよく知っている人からすれば、この案が子供を守るためという大義名分を借りた、文化を滅ぼすための条例につながる布石だとしか思えないものとなっています。
……ただし、ここで問題があるのですが。
先日までメールを送ったりして否決を訴えてきましたが、可決してしまった以上、下手な対応は取れなくなりました。理由は簡単で、一度決まったものを、まだ実際に使われていないものが取り消されるということは難しいためです。「この条例はいらない」という批判材料が足りなすぎるのです。
しかし逆を言えば、これから先に、また廃案を訴える機会が出来るということ。上記の理由で出版社も廃案を唱えることができませんが、7月の条例発動の辺りから本格的に動きがあると思います。
それ以前に、来年には石原都知事とこのたびバカなことをやってきた人たちを落とすことが重要です。特に石原は消えてくれないと、いつまでたっても先に進めません。どうせ、著名をやっても無視されるに決まっています。
さらに、上記のようにこの条例を足がかりにさらに範囲を広げてくることは確実であり、逆に言えばそこで頭角を現したこの条例の真意を非難することができます。
……と、ニコニコ大百科のコメやいつものまとめサイトを見て知った現状です。
とにかく、決まってしまったからといってネガティブにならないことが重要です。本当にこんなことが許されないというのなら、諦めず、再び戦う必要があります。
今回の暴挙で奪われた自由を、今度は奪い返すための戦いが始まります。
この条例自体は出来レースでした。でも、こんな独裁は許されるものではありません。結果の見えていたレースに負けて悔やむのではなく、ここをスタート地点として戦うしかありません。
なので、今後とも情報が入り次第、あれこれブログに書いて、少しでも拡散しようと思います。最近になって『創作は自由でなければ意味がない』というのが、個人的な意志になってしまった気がしますが、僕はそれが叶わない世界など、許せません。
……と長々と語ってしまい、済みませんでした。ここ数日ずっとこんな文章ばっかり書いていたので、頭が変になっている気がしますね。
で、その反動か、こんな条例に従いたくないと思ったのか、今日はやけに執筆やってる気がします。
ともかく、今回は残念で悔しく、憤りを隠せない結果になりましたが、こんなことで創作者が屈するとは思っていません。戦いは、これからです。