幸月裁「『第二回パンドラの青い鳥人気投』、
須山来歩は計一票で4位でした!」
須山来歩「俺が裁に先手を打たれた!?」
裁「……須山。いっつもお前らが無理やりな展開から入ろうとするから、僕と四葉は不幸になる。だから、こうしたんだ」
須山「どうしたんだい、裁!? 俺、ツッコミになってるよ? 読者はそんなこと望んじゃいない」
裁「あぁ、ちなみに、投票理由に関しては何一つ触れられていませんでした」
幸月里亜「な、なんだか今回は冷め切ってるね、兄さん……」
裁「まぁ、いつもと同じ展開じゃ面白くないだろ?」
里亜「そりゃそうだけどさ……なんか調子狂うなぁ……」
裁「不真面目組みはそうだろうね。でも、僕や四葉はそうでもないよ?」
黒花四葉「えっと……そうかも。ごめんね、リア」
里亜「あーもう! なんか面白くないよ! 須山さん、早く主導権握り返さないと、読者が読む気無くしちゃうよ!」
須山「あ、あぁ、そうだねぇ。俺らがイジメないと、この結果発表も面白みが無いからね」
四葉「……あんまり嬉しくないかな……それ」
里亜「あはは、そんなこといつものことでしょ? それくらい耐えないと、四葉」
裁「そうだな……須山の人気が極端に低いのも、いつものことだしな」
須山「………………」
里亜「え? あ……おーい、須山さーん? なに落ち込んでるの? このブログ、ツッコミは兄さんだけで成り立つけど、ボケ(イジメ)は基本二人必要なんだよ? ちょっと、おーい?」
四葉「……サイ? 不機嫌だったりする?」
裁「……いや、そういうわけじゃなかったんだけど……いつも先に何か言われて僕がツッコミって流れが定番過ぎたから、逆に僕がずっと先手とるつもりでいたんだけど……ここまで落ち込まれると思ってなかった」
里亜「(実は兄さんが一番イジメっ子の才能あった!? それとも、これが鈍感主人公の成せる技?)」
裁「えっと……なんというか、元気出せよ、須山」
須山「俺をこうした張本人が言うか……」
四葉「そ、そんなに暗くならないで、須山くん……」
須山「……あぁもう! どうせ俺は人気低いさ! わかったよ、それくらい」
裁「お、落ち着け、須山! 僕が悪かった! その発言、どっちかっていえば僕の役割だろ? お前がネガティブに走ると、なんだかいろいろ展開が崩れる!」
里亜「……初手が崩されただけで、こんなに展開って違うんだ……怖っ」
四葉「えっと……リア、冷静にいうところ、これ?」
里亜「いや、考えたことはあったけど、現実に見るのは初めてだから、色々と思うことがあって」
須山「……なんだか知らないけど、今回の俺、肩身が狭すぎないかい?」
裁「うわぁ……須山、お前テンション下がりすぎだろ……いや、まぁ、僕のせいだけどさ……」
四葉「え、えっと……とりあえず、結果発表の続きしようよ」
里亜「まぁ、そうね……このままじゃ、収拾つかないし」
裁「……そうは言ってもなぁ」
須山「ん? どうかしたのかい、主人公くん?」
裁「なんだその呼び方!?……いや、なんというか……次に行きたいのは山々なんだけどさ……」
里亜「何かあったの?」
裁「…………結果、例によって僕だけは知ってるんだけど……もう、ほとんど発表したようなものなんだよ」
四葉・里亜・須山『…………は?』
裁「……今回の人気投票、面白いぐらいに票が固まって、あと三人しか発表できる人、いないんだ……。事実、須山だってぎりぎりでランクインしてるくらいだよ」
須山「……俺、なんだかんだで地味に救われていたわけか……」
裁「さらに、前回みたいに『ジュエル・モンスター』と一緒にやっているわけじゃないから、どうも内容の薄さが際立つんだ……それでもいいなら、続けるけど?」
四葉「だから、あんな始まり方したの……?」
須山「思いっきり逆効果だったけどねぇ」
裁「言うなよ! 僕だって、こんな結果を知らされて、どうしたらいいのかわかってないんだよ! でも、やるしかないだろ!?」
里亜「うわ……兄さんがすごい必死だ」
須山「とはいっても、確かにそろそろ、駄弁るのも限界だ。進めよう、シネ」
裁「そっちの名前で呼ぶな!」
里亜「シネ兄さん、続けよう」
四葉「サイ……頑張って」
裁「……ありがとう、四葉。お前だけだよ、僕をあんな呼び方しなかったのは」
須山「はぁ……この二人は、すぐにこれだ。死ね」
裁「今、普通に死ねって言ったよな!? もういい、続けてやる!」
里亜「わぁ、必死だ」
裁「ほっとけ! じゃあ、発表再開します。次は……計四票が二人います。第二位は……僕、
幸月裁と黒花四葉!」
須山「うわぁ……狙ったように同票か……すごいな」
四葉「前より下がっちゃったけど……なんだか、うれしいな」
里亜「なんだか知らないけど、むしろこうなって正解だった気がする……愛の力ってやつ?」
裁「……まぁ、この結果には僕自身も驚いたんだけどね。で、僕に票が入った内、半分は『四葉とセットで』入っているんだよ。作者があんな終わり方したけど、この統計をみるかぎり……この二人の組み合わせが好きな人、多かったんだろうね……『二人には幸せになってほしかった』って意見もあったし」
四葉「……うぅ……なんだか、恥ずかしい……」
裁「……言った僕も、十分に恥ずかしかった……」
里亜「ちなみに、久々にこんなやりとりを書いた作者、現在口元にやにやしてるよ。ほほえましいねぇ」
裁「畜生っ! 本編であんな発言したから、言い返せない!」
須山「今度、二次創作か何かで、この二人が存分に恋愛に走った話を書いてくれる人、いないかなぁ……」
裁・四葉『それはやめて!』
裁「……こほん。あと、四葉に票を入れた理由として、『全編と押して四葉らしさが薄れていなかった』というのもあったけど……うん、やっぱり、僕と四葉がセットって考えている人ばっかりだ。幸せになってほしかったって意見、すごい多い……」
須山「改めて、作者がいかに読者を裏切ったかが露呈された瞬間だねぇ……」
裁「まったくだ。や、幸せな展開はいいけど、極端に……えっと……」
里亜「『ラブラブな展開』は嫌って言いたいの?」
裁「……人事だからって、サラッといわないでくれ……」
四葉「あぅ…………(赤面)」
須山「あ、それと、一つだけいえることがあるとすれば、こんな二人は今後の作品に二度と出てこないだろうね。作者としても、恋愛は苦手だろうから。一人称の無駄遣いだねぇ」
里亜「……正直、この二人の過酷な運命があったからこそ成功した恋愛、みたいな部分あったからねぇ。今後は書かないと思う」
裁「……僕ら、微妙に役割が損だったな……」
四葉「えと……でも、ちょっと、うれしいかな? あ……いや、えっと……どういえばいいんだろ……え、あ、あう……」
裁「ちょっ! 四葉、無理して言わなくていいよ! 顔色が末期だよ!」
四葉「…………(どうしていつも、ちゃんと言いたいこといえないのかなぁ……)はぁ」
裁「? と、とりあえず、最後の発表しようか? って……大概の人、結果わかってるだろうけど」
須山「ま、そうだね。今度から、一位から発表したほうがいいんじゃないかい?」
四葉「この前は、私が一位だったから……そうでもよかったんだよね」
裁「では、発表します。一位は、7票という票数を集めた、
幸月里亜!」
里亜「やった! え、やっぱり私だったの!? うわ、すごっ!」
四葉「おめでとう、リア」
須山「おめでとう。……それにしても、前回から一気にランクアップしてるねぇ」
裁「実際、作者もこうなりそうだったから、あの展開の前に一回目の人気投票をやったわけだけどね。ただ、これはいくらなんでも予想外だったらしいよ。ともかく、おめでとう、里亜」
里亜「うん、ありがとうみんな。……って、わたしがありがとうなんてこと言うと、違和感があるよね……」
裁「いや、でも、こういうときだし。ちょっとくらいなら問題ないとは思うよ。それに、言いたいことがあるなら言っておいたほうがいいだろ?」
里亜「うん、そうね。……とりあえず、皆さん、ありがとうございました。これは言っておかないと」
須山「うーん、以前の黒花さんのときとはえらく違うな、対応が」
裁「そうだな……しっかりものだしね、なんだかんだで。あ、それと、何か言いたいことがあればどうぞ」
里亜「そうだね。えっと……うん、決めた」
四葉「何を言うの?」
里亜「
あははははっ! 皆のもの、ひれ伏せ!」
裁「誰だ、こいつを一位にしたのは!?」
里亜「予想外でしょ?」
裁「予想外だよ! お前が一位ってことも、今の発言も! ま、まぁ……それは置いておくとして、投票理由だな。やっぱり、後半がかなり大きかったみたいだぞ。『後半、健気な感じがよかった』『知的でクール、言葉の裏には優しさがある』『気遣いのできるしっかり者、空気の読めるいいヤツ』『最終話で少し見せた幼さ』『性悪』と、いろんな意見があるんだよな……」
里亜「……ん? 最後のは何?」
須山「キャラブログの影響だろうねぇ。俺ら、ここだと完全に悪役だし」
里亜「あぁ、なるほど」
裁「認めた!? ま、まぁ、それはともかく。でも、ホントに予想外なほどたくさんの意見が里亜にはきているんだよ……普段はあぁだけど、実際はあれこれと手助けしていたり、他人を気遣ったり……人気出るよな、これ」
四葉「でも、リアがいてくれないと、私と裁もきっと、最後よりもっと酷いことになっていたよね」
裁「そうだよな。ちなみに、さらっと募集してみた『名言』に、唯一「兄さんは、よくやったと思うよ」っていう言葉を入れてくれた人もいたんだ」
須山「……圧倒的じゃないか」
四葉「でも、最後の人気投票でこんな結果が出るのって、すごいと思うよ?」
里亜「……実は、私もちょっと『やりすぎじゃないか』って思ってる」
裁「ともかく、おめでとう、里亜。以上、人気投票でした」
裁「さて、これでやっと終わりか……長かったな」
四葉「そうだね。でも、この四人にちゃんと票があってよかったよ」
須山「そういえば俺、何気にこれが最初で最後の一票なんだよねぇ……切ない」
里亜「まぁ、それを差し引いても、やっぱり今回は私の順位と、兄さんと四葉の二人の人気の高さが異常だったからね。無理に伸ばそうとする必要も無かっただろうし」
四葉「だけど……これで、終わりなんだよね……」
裁「いちおうキャラブログがあるけどさ……でも、イベントらしいものはこれが最後だよ。僕たちの話では、ね」
須山「ま、『2』が立案され次第、ひょっとしたら俺と里亜ちゃんだけは次にも出てくるけどね」
裁「……未定だけど、僕も可能性はあるんだよなぁ……四葉がいないのに」
里亜「そのへんは……ご都合主義でなんとか」
裁「反感買うぞ!?」
四葉「あはは……でも、またこの4人で集まれたらいいね」
裁「……実は、本編で須山と里亜はであったこと無いんだけどな」
四葉「え? そうだったの?」
里亜「完全にパラレルね……この空間って」
裁「まぁ、僕と久遠が話してるような空間だからなぁ……それも納得できる」
四葉「『2』があったとき、読者さんは違和感を覚えちゃいそうだね……」
裁「……言うなよ」
里亜「さて、そろそろ終わりにしますか」
裁「ん、まぁ、そうだな。これ以上話すこともなさそうだし」
須山「どうせ、何かあればキャラブログさ。何も無ければ一生、出てこないけどね」
裁「言うなよ、そんな不吉なこと! あいつならやりかねないんだぞ、それ!」
四葉「えっと……じゃあ、最後はリアが締めて」
里亜「……なんでいきなり……ま、いいけどね。それでは、また会える日まで」