僕は、人目につくのが大嫌いな人間です。それこそ、食堂とかでも孤立してますし。それこそ、スーパーとかは人目こそないものの、周囲に居るというだけでなんだかいやだったりします。……その辺が、引きこもり性質を加速させているのでしょうね。
で、そんな僕だからこそ、結構恥ずかしい場面とか見られるの、苦手です。そりゃ、誰も得意な人なんて居ないでしょうけど……ミスとかなら必死で誤りますが、それこそ自分だけしか被害のない場合は、本気で人の目に映りたくないわけで。
……例えば、缶コーヒーを20本近く袋に下げた提げた状態で、よく話をする人とかにばったり出会ったり。
…………えぇ、完全に目立つ格好です。それだけでなんだか恥ずかしいのに、人目についた段階でもう死にたくなります。……一本57円だったら、自販機よりも圧倒的に安いですし、いちいち買いに出るのが面倒だから買いだめしようとしたのがそもそもの失敗なのですよね…………あぅ。ケチったりめんどくさがったりするんじゃなかった……。……ま、まぁ、おかげでしばらくはコーヒーを買う必要、なくなりましたけどね。これで、人に出会っていなければ最良だったのですが……。
さて、今日は昨日の『現実仮想』を書き終えて、ふと思ったことを。
どうやら、僕は小説において、日常のパートを絡ませると極端に物語の進行が遅れてしまう傾向にあるようです。それこそ、『現実仮想』と『パンドラの青い鳥』を比較してみると面白いくらいに差が現れているのですよね。
もちろん、そこには文字数という問題もあったりします。ブログという媒体の都合上、文字数はそう変わりませんけど、それでも記事感覚で載せる『現実仮想』と、じっくり書いて見直して、文字数を一定量に揃える『パンドラの青い鳥』とでは、やはり青い鳥のほうが文字数多くなるわけで。
ただ、それにしてもこの差はすさまじいわけで。『現実仮想』が八話を迎えたというのに、進行度は明らかに遅いです。『青い鳥』だったら、八話って……とんでもない展開になってますよ? リアが倒れて、全てが絶望に向かうところ。
それなのに、『現実仮想』はまだまだ導入部です。これは……いくらなんでも、遅すぎですよね……。
日常がそれなりにメインで、そんな中に異常を織り交ぜるといった形なので、青い鳥ほど露骨に展開が激化したりしないというのも理由なのでしょうけど……僕のイメージとして、日常=ギャグ傾向なわけで。その辺が、かなり遅らせている原因なのでしょう。
ちなみに、現実仮想を一度書いた後、『ジュエル・モンスター』へと執筆が移行しているため、そのノリは割りと受け継がれていたりしますね。日常と異常が混在する話という意味では、やはりこちらも共通していますし。
ただ、ジュエルと現実仮想とで大きく違うところは、文字数なのですよね。やはり、これがほぼ無制限なジュエルは、ギャグをかなり入れても、シリアスなパートもそれにあわせて調整できるのでやりやすいのですが……現実仮想では、そうはいきません。必然的に、ギャグの回から後半で異変があって、そのまま次ではなんらかの問題に突入する、というのが基本になってしまいます。そうなると、やっぱり物語が遅くて仕方がないです。
まぁ、だからといって『現実仮想』をシリアス一辺倒にすればいいのかといえば……そうでもなく。や、中には「日常なんていらないから物語を進めろ」という人だって居るでしょうけど、僕の小説至上、最低の主人公である流は思うように動いてくれませんから。彼を動かすなら、日常から入ってそのまま本題に引っ張っていく、というのが無難になってしまうのですよね。
うぅん……考えてみれば、こんなに厄介だと思っていませんでした、この主人公。いっそ、蒼也を主人公にしてもいい気がします。彼も、結構重要な立ち居地にいますし。……まぁ、それを言ったら……全員、下手したら陽鞠でさえ、主人公になれるだけの要素あったりしますし。それでも、構図や人間性として、『石城流』は最適なのですよね。
……って、よく考えてみれば、誰を主人公にしても日常の展開は待っていそうです。うん、これは盲点でした。誰だろうと、展開は遅くなるでしょう。
こうしてみると、やっぱり『パンドラの青い鳥』って本当に異色作だったのでしょうね。シリアス色が過去最も強いですし、展開もきっちり決まっていましたから。……恋愛要素を組み込んだりする辺り、特にそう思います。
……青い鳥のようにシリアスで展開が速いのと、ジュエルや現実仮想のようにギャグっぽくて展開が遅いの、どちらの方が好まれるのでしょう?