今日も何気なく『letter song』を聴いていて、軽く目頭が熱くなりました。……なんで? 『夕日坂』を聴いた直後だった影響でしょうか? それともただ涙腺が脆くなってきただけ?
でも、本当にこの曲、時間を大切にしようと思える良い曲です。十年後、僕はどうなっているんでしょう……。……わかりませんが、あんまり良いことになっていない気がします。この性格なので、チャンスとかあっても見逃したり譲ったりして、地味に生き延びていると思います。まぁ、世の中何が起こるかわからないので、そう簡単に想像できるものではないのですけどね。
……でも、とりあえず、ずっと小説を書いていたいなぁとは思います。それだけは、変わらないでいたいですね。
さて、今日は久々にすがすがしいまでの天気でした。昨日までの曇天が嘘のように、カラッと晴れた良い空。……でも、明日はまた雨だそうで。……明日、買い物に出たいのに……。
で、今日も駄弁りやります。ネタが無いのはいつもどおりですし、土日にこれは書けないので。キリも悪いので。
「RPGなのにシューティングって、斬新じゃない?」
「それはただのシューティングだね」
それこそ、ミニゲームとかでそういう要素はよくあるのだが。RPGと銘打っておきながらいきなり弾幕が起こるのはさすがに詐欺だ。取扱説明書もきっとタチが悪い説明なのだろう。
というわけで、既にネタギレな雰囲気が漂っているゲーム化企画。昨日は僕らの設定(というか職業のみ)だけ話していたので、今度はストーリーを考えてみようということになっている。
……で。
「でもさ、やっぱりRPGって物語性メインだよねぇ。だったら、セツが決めてよ」
「お前が話題振っておきながら丸投げかよ!」
そんな予感はしていたが。僕が小説書くのが趣味と知っているからこそ、トワはこう言うだろうと予測していた。
……仕方がない。僕は過去に作ったストーリーとか記憶とかを色々掘り起こし、ぱっと出てきた設定を口にした。
「――昔々あるところに、タケトリノオキナという者ありけり」
「なんでそのフレーズが!?」
「いや、つい」
「どこをどうすれば、『つい』竹取物語が出てくるの!?」
「ふっ……それだけ、僕の頭に深く印象を残しているってことだろうね。……ははっ」
「意味深!? セツの過去に一体何が!?」
「きっと、不死の薬を目の前に殺されたんじゃないかな。前世で」
「むしろそっちのストーリーの方が気になるよ! 昔のセツって何者!?」
まぁ、無論、そんな壮絶な過去を持っているわけ無いのだが。……少なくとも、僕の前世は伝承に残ったりするようなものでは、ない。
とりあえずこのままだとグダグダになることは必須なので、現状決まっている設定を元に考えていくことにしよう。
「メンバーは魔法使いと盗賊が確定している。この段階で、さっきみたいな昔話をモチーフにした設定は組めないね」
「いきなり真面目っ!」
「で、セオリーどおりならやっぱり異世界ファンタジーなんだけど、現代物でこれやっても面白いんじゃないかな? たとえば、現実世界に異世界の設定、それこそ魔物とか職業とかを持ち込む、みたいなの」
「……こころなしか、どこかで聞いた事があるような……」
……詳しくは、『現実仮想』をどうぞ。あれは、現実+異世界みたいなものだったので。……でも、ここからがアレンジ。僕の普段からの無駄な思考力の使いどころだ!
「そして、持ち込まれた『設定』で問題となるのは当然、人を襲う魔物たち。それに対抗するのが、職業、つまり僕らみたいな設定を持つ人間たち。現実の人間であって、魔物みたいな非現実的な『設定』を纏う人たちが戦っていって、最終的にこの『設定』という異常を作り出した者と戦うようになる」
「あ……なんか、思っていたよりそれっぽい」
「でも、この設定だと、正直盗賊がただの泥棒になりかねない」
「……え?」
「それに、魔法使いにしても、持ち込むのはあくまで『設定』だけだから、下手すればこれ、ただの万国人間ビックリショーだ」
「……えーと……」
「そもそも、魔物なんて出てくる世界になろうものなら、交通機関とか生活とか、色々麻痺すること請け合いだね。それに、スライム程度だったら、猟銃あれば倒せるだろうし」
「…………」
「あと、こういう設定で剣士ってどうするんだろうね? 武器、竹刀とかくらいしか調達できそうにない。……あぁ、それこそ電ぱt――」
「結局、企画倒れじゃない!」
ガッ! ドタンバタン! グググッ……
「ま……まって! 痛い! 悪かった、悪かったから……そ、その辺、ゲームとかなら、ご都合主義みたいなことが……か、考え直せばいいよ……だから、意識、朦朧と……してきてるから……首から……手、離して……」
…………薄れ行く意識の中で、僕は思った。
……とりあえず、僕らを題材にした物語(それもRPGみたいなもの)を考えるから、失敗して当たり前なんじゃあなかろうか、と。
……そして、これ、続ける意味ってあんまりないんじゃなかろうか、と……。
なんだこれ。いかにネタが無く作っていたかよくわかります。……こっちの技術も磨いていかないとなぁ……。